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言葉や聞こえなどのコミュニケーション面に問題がある方や、食べること(摂食)・飲み込むこと(嚥下)に問題がある方に対して、検査・訓練などのサービスを提供する専門職種です。
1998年9月に「言語聴覚士法」が施行され、国家資格になりました。
現在、言語聴覚士22名在籍しています。(常勤19名)
回復期リハビリ、外来リハビリは20名の言語聴覚士が言語聴覚療法を実施しています。
365日リハビリ提供しており、言語訓練、コミュニケーション訓練、嚥下訓練、食事指導と内容は様々です。
また、訪問リハビリに2名、通所リハビリに1名在籍しており、自立支援を目標に援助させて頂いています。
訪問リハビリ、通所リハビリにつきましては、各部署のページを参照ください。
集団言語訓練室
当院には、言語聴覚個別療法室が2室、集団言語訓練室が1室あります。
患者さまの障害に応じ、訓練を行う場所は様々です。
コミュニケーションは人と人とをつなぐ、大切なものだと考えています。
私たちは、個別に言語訓練、コミュニケーション訓練を行い、言語理解や発話の向上を目指しています。
私たちSTだけでなく、様々な方とコミュニケーションを図る機会や環境を提供できればと考え、個別療法室だけでなく広い空間でも訓練を行なっています。
時には、病棟の食堂で行うこともあり、看護師やケアワーカーに訓練に参加してもらうこともあります。
コミュニケーションとは・・・人間が互いにその意思・感情を伝達しあうこと。(日本語大辞典参考)
STとのコミュニケーションだけでなく、ご家族、他の患者さま、スタッフとの間においてもより円滑にコミュニケーションが図れるよう援助することが私たちの目標です。
患者さま同士が挨拶を交わされることや、顔見知りになり会話につながることがあると、私たちはとても嬉しく思います。
話す、伝える、聞く、考える、食べる…。私たちが自然に行っていることが病気や事故、加齢などの影響で困難をきたすことがあります。
自分の気持ちをスムーズに伝えられない、食べたいものが食べられないといった症状があると、その方の心理は私たちの想像以上だと思います。
患者さまの心理面に配慮しながら、よりよいコミュニケーション環境の提供、コミュニケーション能力の獲得、また安全に楽しく口から食べられるよう、少しでもお力になれたらと思っています。
「聞いて理解する力」、
「話す力」、
「文字を見て理解する力」、
「書く力」
これら4つの言語機能すべてに何らかの障害が起こります。
そのため、「分かっているけど、言葉がすぐに出ない」 「言い誤ってしまう」 「文字が書けない・思い出しにくい・書き誤る」といった症状が出てきます。
絵カードや文字を用い、「理解する力」 「言葉を思い出す力(喚語・想起)」 「書く力(文字想起・書字能力)」の向上を図ります。
また、ジェスチャーや描画などを使用し、言葉や意思を伝える訓練を行い、他者とのコミュニケーション能力の向上を目指します。
患者さまとご家族、患者さまと当院スタッフとの間でより円滑にコミュニケーションがとれるよう、サポートしていきます。
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訓練教材 |
文字・描画を用いた コミュニケーション |
☆当院では 失語症の集い 「伝友会(つたゆうかい)」を開催しています。
さまざまな想いを抱えた失語症の方たちがざっくばらんに伝え合える会です。
患者様だけではなくご家族、コミュニケーションに興味のある方にも是非参加していただきたいと思います。
伝友会の様子がわかる伝友会新聞はこちらからご覧いただけます。
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顔面の筋肉・神経(口唇、舌、頬など)に麻痺が生じると、不明瞭で聞き取りにくい発話となります。
「呂律がまわらない」 「声が小さくなった・声が出にくい・声がかすれる」 「顔面の片側に力が入らない」などの症状が出てきます。
顔面の麻痺に対する筋力up訓練・顔面筋ストレッチや、発声訓練・発話スピードのコントロールなどを行い、聞き取りやすい発話の獲得を目指します。
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発声訓練 | 顔面筋ストレッチの様子 |
通常、食物は食道を通り胃へと運ばれますが、嚥下障害の方は食物が気管から肺に侵入し誤嚥してしまい肺炎を起こすことがあります。
すると、「ムセが増えた」 「痰が増えた・痰がらみの声になった」 「微熱が続いている」 「飲み込み(ごっくん)が出にくい」などの症状が出てきます。
モグモグと咬む力や飲み込む力、咳の強化などの訓練を行いながら、患者さま一人ひとりに合わせた、食物形態の工夫(トロミをつける・小さく刻むなど)、食事中の姿勢の検討、口腔ケアの指導を行っています。
安全に美味しく食事をすることを目指します。
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食事場面での介助 |
咽頭ICEマッサージ |
ミキサー食も彩りを考えて栄養課が提供しています。 |
嚥下食ピラミッド
当院には、摂食嚥下委員会を立ち上げています。
メンバーは、医師、看護師、PT、OT、ST、放射線課、管理栄養士、ケアマネ等で構成されており、月1回会議を行っています。
気になる症状がありましたら、お気軽にご相談ください☆
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