理学療法課

理学療法について

  病気、けが、加齢、障がいなどによって低下した運動機能(寝返る・起き上がる・座る・
立ち上がる・歩くなど)や日常生活動作の最大限の回復を目指します。

  理学療法の直接的な目的は身体機能の回復にありますが、日常生活動作の改善を図り、

最終的には、住み慣れた街で、「その人らしい生活」を再構築しQOL(生活の質)向上に

つなげていくことを考えています。

 

 立つこと、歩くことへのこだわり

      

  病気や怪我など何らかの原因で『立ち上がる』『歩く』などの動作が不自由になると、ひとりでトイレに行けなくなる、外出ができなくなるなどの不便が生じます。誰しもこれらの動作をひとの手を借りず、行いたいと思うことは自然なことであり、日常生活動作の改善はQOL(生活の質)向上の大切な要素になります。

 

装具療法

       

「歩く練習をしたいけどまだ足が思うように動かない」、「足に力が入らない」などの状態に

なることもあります。そういった症状に対し、足の支えとなる『下肢装具』を入院早期から

積極的に使用することで正しい姿勢で『立つ』『歩く』を頻繁に行います。

 当院では、装具カンファレンスも定期的に実施し、リハ専門医と理学療法士、作業療法士、

義肢装具士が連携して装具の必要性や種類などを検討していきます。

歩行補助具を駆使したうえで潜在能力を限界まで引き出す練習を繰り返し行っていきます。

 

※『装具』を用いた早期歩行訓練は「脳卒中治療ガイドライン2021」でも強く勧められております

    (グレードA)。

 

最新の知見・各種リハ機器を用いたリハビリテーション

      

  電気刺激療法は神経・筋を興奮させるために電流を利用する方法です。様々な効果があり、

痛みの制御、筋力増強、麻痺した手足を動かすなど有効となっています。当院では電気刺激

療法を活用し、麻痺して動かなくなった足に電気を流しながら立ち上がり練習、歩行練習を

実施しています。

  

 

 

ウォークエイド歩行神経筋電気刺激装置

 

ウォークエイドは、歩行に合わせて腓骨神経を電気刺激することで足関節の背屈を補助し、中枢神経障害による下垂足・尖足患者さんの歩行を改善します。

  

 

随意運動介助型電気刺激装置  IVES (アイビス) 

 

 この機械は、脳から運動命令を出し、命令により発生した筋活動電位を読み取り筋肉を動かしてくれます。この反復

練習が脳の伝達神経を再度構築し、少しずつですが動作が

可能になり得ることもあります。

 

  

 

 

リハビリテーション用型電気刺激装置 DRIVE 

 

脳や脊髄の疾患により手指の関節が動かしにくい方などのリハビリに使用します。ハンドスイッチを使って適切なタイミングで刺激を入れたり、2か所の筋肉へ同時に・または別々に刺激を入れたりすることができます。これにより手指が動かしやすくなった状態で訓練を繰り返すことで、徐々に動きを良くしていくことを目指します。

 

   

低周波治療器 エスパージ

 

筋肉を刺激し運動を促すモードとともに、痛みを鎮静させるモードなどがあり、症状に応じた治療が可能です。

運動麻痺があり下肢に力が入りにくい方や、筋力が弱く自分では下肢を持ち上げられない方でも、電気刺激を加えることで筋肉が収縮し、下肢の動きを助けながらの動作練習が可能になります。

 

  

免荷式リハビリテーションリフト

 

 免荷式リハビリリフトは、疾病や筋力低下に

より体重を支えることが困難な人に、リフトに

よって身体の荷重を軽減(2040%体重を免荷)

して歩行訓練を行うということを目的とした

リハビリ機器ですセラピストが対象者の後方や

側方について、足の運びや姿勢などをこまかく

サポートしながらの歩行訓練が可能です。

  

 

 

その他

 

   ⇒認定理学療法士

 ⇒佐賀リハネット

 

 

 

 

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